矢野 十織 助教

Tohru Yano

連絡先

幼少期に動物園や水族館、熱帯魚屋へ足しげく通ううちに、動植物の多様な「かたち」に興味をもち、大学では形態形成機構を解明する1手法として発生生物学を専攻しました。生物のプロポーション・骨格パターン・体色・模様など、外見上の形質を研究対象にすると、自分の仮説の真偽がパッと見で判断つくところが痛快です。
ヒトのかたちや機能が研究対象の場合、解剖学や組織学を駆使して直接見に行く必要があって、臓器ひとつ見るにも骨が折れる…。一方で我々が扱うゼブラフィッシュは、小型魚類ゆえに個体が透明に近く、遺伝子組換え技術によって全身の構造・機能を直接的かつ生きたまま可視化できるため、医学分野においてもヒト疾患モデル作製のために研究で用いられています。我々は医学生や大学院生と一緒に、運動器(ヒレ)や頭蓋の骨格パターン形成や、骨の損傷後修復に着目し、サカナとヒトのかたちづくりに共通概念や特異点を見いだそうとしています。